スプレッドシートの使えるテクニック

時間帯毎の人員数を表示するシフト表

勤務シフト表を共有するのにGoogleスプレッドシートは最適です。今回ご紹介するシフト表は、早番などのシフト名を選択するだけで時間帯の横棒グラフを作り、シフト全体(本日)の「時間別人員数」を自動計算してくれます。
「プルダウン」「VLOOKUP関数」「AND関数」「条件付き書式」およそ4つのテクニックを使いますから、シフトそのものは必要ない方も、活用法のひとつとしてご覧ください。

プルダウンの設定

「シフト名」を選べば出勤/退勤時刻を自動表示したいので、シフト名をプルダウンで選択式にします。
まず対象のセルを選択しておき、「データ」タブ、「データの入力規則」メニューから「プルダウン(範囲内)」を選ぶと、田 マークが現れ、データ範囲の選択(参照セルを指定)することができます。

今回の例ではシート2 にシフトマスタを設けていますので、マスタのシフト名セルから参照することにします。
シート2のセルA2:A5を選択すれば完了、右下の画像が完成イメージです。

出/退勤時刻の表示

次は早番・遅番などの「シフト名」を選べばシート2(マスタ)から「出勤時刻」「退勤時刻」を引っ張ってくる機能です。
VLOOKUP関数を使いますので、検索列=A列を基準にマスタを昇順に並べ直しておきます。

セルC3に入力する式は =VLOOKUP(B3,’シート2′!$A$2:$C$5,2)

B3とはプルダウンの位置、2は参照先セル範囲の「2」列め(出勤)を指します。

セルD3に入力する式は =VLOOKUP(B3,’シート2′!$A$2:$C$5,3)

3は参照先セル範囲の「3」列め(退勤)を指します。

時間帯別M/H

M/H(マンアワー)とは時間あたりの人員を表わす単位で、繁忙度合いや人員の充足度合いを判断することができます。

セルE3に =AND($C3<=E$1,$D3>=E$1)*1 を入力し、グラフエリアにコピーします。*1 とは計算式がTRUEなら1、FALSEなら0を返すという意味で、2行めに合計を集計が可能となります。

勤務時間帯をグラフ化

条件付き書式を使って、勤務時間の帯グラフを作ります。
シフトが 早、普通、遅 と3種類あるので、色を変えて見やすくしたいと思います。

グラフエリアのセル全体を選択しておき「表示形式」タブ「条件付き書式」「+条件を追加」すると「書式ルール」のところが初期値「空白でない」を表示しているので、「カスタム数式」に選択し直し、数式を入力し、続いて書式も設定します。

シフトに合わせて条件付き書式も 早、普通、遅 と3種類設定してすべて完了です。
+条件を追加 カスタム数式 =AND($B3=”早”,$C3<=E$1,$D3>=E$1) 書式設定
+条件を追加 カスタム数式 =AND($B3=”普通”,$C3<=E$1,$D3>=E$1) 書式設定
+条件を追加 カスタム数式 =AND($B3=”遅”,$C3<=E$1,$D3>=E$1) 書式設定